本格的な夏を迎えようとしています。
皆様、夏のご予定はもうお決まりですか?
海に山にプールにと、考えただけでワクワクしますよね。
ところで、夏のレジャーには欠かせない、正しい紫外線対策出来ていますか?
そう聞かれて「イエス」と答えられるならばOK。
「ちょっと自信が無いな」と、そんな風に考えるのならば、この機会に正しい紫外線対策を身に着けましょう。
目次
- 目からうろこの紫外線対策
- 紫外線はどうして怖いの?
- 紫外線は肌を老化させる
- 紫外線による健康問題
- 紫外線の種類と脅威
- B波の影響は肌表面部分のみ
- 肌老化を招くA波の恐ろしさ
- どうする!?紫外線対策
- 毎日の日焼け止めクリームはNG!!
- 日焼け止めクリームのダメージとは
- 普段の紫外線対策はベースメイクでOK
- ベストな選択はパウダーファンデーション+パウダー
- パウダーファンデーションの秘密
- リキッドやゲルタイプはNG!?
- ポイントは定期的に塗り直すこと
- 体はどうする?
- 注意点
- 紫外線はどうして怖いの?
- まとめ
【目からうろこの紫外線対策】
≪紫外線はどうして怖いの?≫
紫外線が私たちの健康を害するという事は有名な話ですよね。ここでは、その具体的な「怖さ」の中で、「肌への影響」について中心にご紹介いたします。
〈紫外線は肌を老化させる〉
私たちの肌が老化するのは、紫外線による「光老化」が主な原因で、その割合は60パーセントから80パーセントにものぼると言われています。
もし、紫外線対策を行わずに生活してしまえば、35歳ごろを境に、肌表面にシミ・シワ・クマ・くすみなど、そのダメージが原因で起こるとされる症状が一気に現れます。
しかし、これらをしっかりと理解したうえで紫外線対策を行ったならば、肌の老化を極端に遅らせる事も可能になるのです。
〈紫外線による健康問題〉
「太古の昔、まだオゾン層が形成される前には、太陽から降り注ぐ紫外線の影響で、地球上に生命体が存在する事は出来なかった。」
と、このような説があるほど、紫外線はあらゆる生命体にとってそれほどまでに怖い存在。
もちろん、この説は極端な話ですし、オゾン層がバリアとして存在する今現在に当てはめて考えるのはナンセンスだといわれるでしょう。
しかし、紫外線の脅威が「ゼロ」ではない事も事実です。
オゾン層が存在する現代であっても、私たちの体は紫外線の影響を受け、目の疾患・アレルギー・やけど(日焼け)・皮膚疾患などあらゆるトラブルに見舞われます。そして、その中には深刻な健康被害をもたらすケースすらあるのです。
このような事態にならないためには、紫外線対策アイテムをフル活用して、毎日の生活の中で受ける紫外線をしっかりとブロックしましょう。
≪紫外線の種類と脅威≫
紫外線の種類は、A波・B波・C波の3種類があります。
これら紫外線A波・B波・C波にはそれぞれ波長や強さなど、違った特徴を持っています。
この中で、最も強くて怖いとされているのはC波ですが、その波長の短さから、地球上には届かないとされていて、今のところ私たちへの脅威とは考えられていません。
私たちの体に影響を与えているのは、残りのA波とB波です。
〈B波の影響は肌表面部分のみ〉
私たちの体に日焼けを起こすのがB波。強度の日焼けを起こすとその痛みの強さや、その後肌にシミを残すことなどから、一般的に怖いと考えられがちです。
しかし、実際B波が肌に与えるダメージは肌表面部分に限られますので、体に与えるダメージはさほど大きくないと判断されます。
もちろん、あまりにも日焼け=やけどの状態がひどい場合には、体全体の不調にもつながり、医師による治療が必要となりますので、注意が必要です。
〈肌老化を招くA波の恐ろしさ〉
肌老化の原因となる怖い紫外線はこのA波。ここではその特徴を詳しく見ていきましょう。
■真皮に影響を与えるから怖い!
私たちの肌は、肌奥深い部分に存在する真皮層で作られ、一定の周期を経て生まれ変わっています。この動きを肌のターンオーバーと呼んでいます。
真皮で作られる新しい肌が正常な状態でなければ、新しく生まれ変わる肌は正常な状態とはなりません。
紫外線A波は、肌の奥深くにまで入り込み、新しい肌を作り上げる真皮層にまでダメージを与えます。
これが原因で、正常な肌が作られなくなる・肌のターンオーバーに乱れが生じるなどの問題を引き起こします。
■降り注ぐ量が一年を通してほぼ一定だから怖い
2月下旬から3月上旬にかけて、「紫外線の量が増えたので注意しましょう」などとニュースなどで言われていますが、これはB波に限っての話しです。
B波はその時期を境に、降りそそぐ量が一気に増加するので、このような注意喚起が出ています。
しかしA波はもっと怖いのです。
なぜなら、一年中を通してほぼ一定量が地上に降り注いでいるからなのです。
つまり、真冬の穏やかな日差しの中にいても、その影響が肌に及んでいるという事なのです。
■窓ガラスを通過するから怖い
B波が窓ガラスで遮断されるのに対して、A波は通過して室内にまで入り込みます。
ならば窓ガラスから離れていたらOK?なんて考えてしまいがちですが、実はこれNGなのです。
窓ガラスを通過して室内に入り込んだA波は、「散乱光」というホコリのような形に変化して、室内を浮遊します。
そして、肌にぴったりと張り付き、肌内部に侵入するのです。
つまり、「空が見える場所」にいるならば、どこにいようが紫外線A波の影響から逃げられないという事なのです。
≪どうする!?紫外線対策≫
このように、紫外線はその形をかえてまで私たちに影響を与えています。
だからと言って、まったく紫外線の影響を受けずにすむような、暗がりの中だけで生活をするというのはなかなか難しい。
そうなると、紫外線対策アイテムをフル活用して、対策を行うしかありません。
〈毎日の日焼け止めクリームはNG!!〉
紫外線対策アイテムの中で、最もメジャーなのが日焼け止めクリームです。
これは肌に直接つけて紫外線を防ぐアイテムで、その効果の高さや使いがっての良さから、女性中心に支持を集めています。
「私は毎日日焼け止めクリームでばっちり対策しているから大丈夫」そう胸を張って言えるならOK・・・といいたいところなのですが、実はこの方法はあまりおススメ出来ません。
その理由は、肌へのダメージの大きさにあります。
一般的な日焼け止めクリームには、紫外線吸収剤、あるいは紫外線散乱剤といった紫外線から肌を守る成分が含まれていて、これらの成分のおかげで、肌は紫外線から守られています。
しかし、それと引き換えに、肌は日焼け止めクリームのダメージにさらされることになるのです。
〈日焼け止めクリームのダメージとは〉
日焼け止めクリームから受けるダメージとは、見た目の問題に加え、肌の乾燥・添加物による肌への悪影響などが考えられます。
■見た目の問題
パッケージに記載されている通りの紫外線対策効果を得るためには、「1平方センチメートル当たり2mgずつしっかりと肌に塗る」といった基準をクリアする必要があります。
これは、国の定めた基準で、すべての日焼け止めに適用されている歴とした使用量です。
これを実際に肌につけるとなると、かなりの量となり、その結果肌は真っ白になり、外出を控えたくなるほど「日焼け止めを塗りました」という真っ白な肌の色になってしまいます。
しかし、通常はそこまでの量を肌にのせる事は考えにくいですので、実際に私たちが使用しているのは、基準値の1/4程度だと言われています。
■肌の乾燥やトラブルにつながる事も
日焼け止めに含まれる紫外線散乱剤は、肌を乾燥させるといった特徴があります。
あるいは紫外線吸収剤は、肌に強いストレスを与える成分ですので、それが原因で肌が乾燥したり、違和感を感じる・湿疹やかゆみを感じるなど、肌トラブルの原因となる場合があります。
■添加物によるダメージ
ミルク・ゲルタイプの日焼け止めには、水分が多く含まれています。
水分を多く含むと、どうしても腐りやすくなります。
そこで登場するのが防腐剤などの添加物となります。
これらを配合する事で、日焼け止めが腐る事は無くなるのですが、それと引き換えにこれら合成の添加物が肌トラブルの原因となるといった、新たなリスクを生むのです。
これらの添加物は肌内部にまで入り込み、肌に何らかの悪影響を及ぼす他、合成の添加物は一旦肌内部に入り込むと簡単に取り除くことはできません。
そうなると、肌内部にとどまった添加物が肌への刺激材料となり、肌に悪影響を与え続ける事にもなりかねないのです。
〈普段の紫外線対策はベースメイクでOK〉
紫外線対策を行おうと、毎日日焼け止めを使用した場合、前述のとおり肌には大きな負担がかかります。
もちろん、肌に負担がかかっても紫外線を直接浴びる影響に比べればベターな選択なのですが、美肌を目指す人ならば、出来る限り肌に負担が少ない方法を閃絡したいものです。
そこでおススメなのが、ベースメイクによる紫外線対策です。
〈ベストな選択はパウダーファンデーション+パウダー〉
ベースメイクの中でも、最も紫外線対策効果が高く、肌に優しいのがパウダーファンデーションです。
実は、パウダーファンデーションであれば、紫外線カット効果の表記がなくても高い紫外線対策効果を持っているのです。
その効果は、SPF20と同等程度といわれていますので、スキンケア後の肌に、直接パウダーファンデーションを乗せればそれだけで紫外線対策は完了となるのです。
時間が経過して、お化粧直しを行う際には、パウダーファンデーションをもう一度乗せても良いですし、パウダーを重ねてもOK。
これらベースメイクアイテムをしっかりと肌につけてさえいれば、紫外線対策完了となるのです。
〈パウダーファンデーションの秘密〉
その秘密はファンデーションに含まれる「顔料」にあります。
この顔料という成分は、元々肌をきれいに見せるための物ですので、まず見た目の問題はクリア。
そして、ファンデーションは毎日使う前提で作られていますので、肌に優しい成分で出来ています。
そして何より、この顔料こそが紫外線対策効果のある成分で、紫外線散乱剤同様に肌の上で鏡のように紫外線を跳ね返してくれるのです。
つまり、パウダーファンデーションをきっちり塗っておけば、紫外線対策は必要ないという事になるのです。
〈リキッドやゲルタイプはNG!?〉
ファンデーションには、リキッドやゲルなど、パウダー以外にもいくつかのタイプがありますが、パウダー以外はおススメできません。
その理由は、顔料の密度と合成の添加物にあります。
■密度の問題
水分量が多い場合、水分量に比例して、肌にファンデーションをのせた時の顔料の密度が低くなります。
極端に言えば、パウダーファンデーションならみっちり肌についているけれど、水分の多いファンデーションの場合は、顔料の密度が低くなりスカスカの状態になるため、その隙間から紫外線が肌に入り込んでしまうといった状態になっているのです。
■添加物の問題
日焼け止め同様、ファンデーションも水分を多く含む場合には、腐敗防止のために防腐剤が配合されます。
この防腐剤に合成成分の物が使用されていた場合には、肌への負担が大きくなりますので、おススメ出来ないのです。
〈ポイントは定期的に塗り直すこと〉
パウダーファンデーションで紫外線対策をきっちり行うためには、どんなに長くても2~3時間ごとに塗り直しを行い、汗や摩擦で取れてしまった部分を補います。
常にみっちりと塗った状態をキープする事で、紫外線によるダメージを回避する事が出来るのです。
〈体はどうする?〉
くびやデコルテラインには、あらかじめボディクリームなどを付けてから、仕上げ用のパウダーをやや多めにつけておきます。
パウダーが肌に密着してさえいれば、紫外線をしっかりと防いでくれます。
手や足なども同じ方法で対策可能ですが、体にパウダーを使うのはコスト的にな問題が・・・と、そんな場合には、ベビーパウダーを代用品として利用しましょう。
ベビーパウダーの主原料である「タルク」や「酸化亜鉛」には、顔料と同じ紫外線対策効果があります。
ただし、ベビーパウダーは肌を白くする・洋服を汚すなど、使い勝手の悪さも。
それらの課題を軽減するためには、プレスドタイプのベビーパウダーを活用してみましょう。
〈注意点〉
ただし、強い日差しの中で長時間過ごす時などは、ベースメイクやパウダーだけでの対策は不可能です。
日焼け止め・帽子・紫外線対策機能付きの洋服・サングラスなど、あらゆるアイテムを駆使して紫外線対策を行いましょう。
【まとめ】
紫外線対策についてお伝えしてまいりました。これまでの常識とは一線を画した内容もあると思いますが、美肌+紫外線対策対策を実現するには、ちょっとした変化が必要になるのです。
ファンデーションは「百害あって一利なし」なんて扱いを受けていた時代もありますが、それは紫外線の害についての意識が低かった時代の話です。
現代においては、肌にかける負担をいかに少なくして、紫外線をきっちり防ぐのか?が美しく健康な肌を守るカギだと言われています。
つまり、素顔+日焼け止めではなく、ベースメイクで肌を守るのが正解なのです。
是非、この機会にただしい紫外線対策をみにつけて、肌の美と健康を守る習慣を身につけましょう。